現在の素粒子・原子核物理学の標準模型を構成する理論の一つである「量子色力学(QCD)」によると、
強い相互作用をおこなう粒子(ハドロン)の集まりは、高温(150-200 MeV)高密度(>1 GeV/fm^3)の極限条件下ではクォークとグルーオンが主体となる新しい物質相「クォーク・グルオン・プラズマ」(QGP)へ相転移することが予想されています。この未知の物質相は、我々が生きているこの宇宙がビックバン直後に経験したものであると考えられており、宇宙や星、物質そのものの進化の歴史を解明する上で非常に重要かつ面白い研究対象であると我々は考えています。
この新しい物質相を実験室において実現し、さらには QCD の物性的な側面の理解を目指して、我々は、高エネルギー重イオン衝突実験を推進しています。
我々の研究が目指すものは、
等です。
現在は、
米国ブルックヘブン国立研究所 (BNL) において、 RHIC/相対論的重イオン衝突型加速器 (Reativistic Heavy Ion Collider) を用いた国際協力実験、PHENIX 実験を行っております。
また、2008年から、欧州素粒子原子核研究所(CERN)の LHC/大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider)を用いた超高エネルギー重イオン衝突実験、ALICE 実験にも参加し、より大きなエネルギーでのクォーク物質に関する研究を進めています。
また、高エネルギー重イオン衝突実験のための次世代検出器の開発にも取り組んでおります。ガス電子増幅器を用いたタイムプロジェクションチェンバー、タングステンとシリコンから構成される飛跡検出型細分化電磁カロリメータ、検出器読み出し回路(アナログASIC)の開発を進めています。
2017年度 CNSガイダンス(5/29/2017)での研究室紹介スライド(PDF)
2018年度 CNSガイダンス(5/28/2018)での研究室紹介スライド(PDF)
私たちの研究に興味のある学部学生の皆さん、是非、研究室見学にいらして下さい。
見学の際は、事前に電子メールにてご連絡をお願いします。
| 所属 | 東京大学大学院理学系研究科付属原子核科学研究センター |
| 所在地 | 〒351-0198 埼玉県和光市広沢2-1理化学研究所内 |
| 連絡先 | 郡司 卓 gunji_あっと_cns.s.u-tokyo.ac.jp |
(注)"_あっと_"の部分は@でお願いします。